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2018-03-21

ドラマ「anone9話」感想 〜大事な人を守るための悲しい嘘。

泣いた泣いた。
今までずっと見てきた人へのご褒美とも言える展開になってきましたね。

9話のキーワードになったのは「嘘」。
それぞれが、大事な人を守るために嘘をつきました。

はぁ、とにかく切なかった…

悲しみでいっぱいの9話だったけど、本当に良いシーンが沢山でした。
そんな感想を書いていきます!

- - - 以下ネタバレ含みます。ご注意ください - - -

シリアスさに散りばめられる小さな可笑しさ

8話は中世古(瑛太)が花房(火野正平)を殺そうとするという衝撃的なシーンで終わったわけですが、そんなシリアスな展開の後に坂元さんらしいシーンを盛り込んでくれました。
(とにかく花房さん生きててよかった!)

中世古が花房と一緒にコタツに入ったり、小皿をぞろぞろとみんなで取りにいったり、花房が中世古にティッシュを投げつけたり…(笑)

6話マキシマムザホルモンと同様、ショッキングな展開を緩和させていました。

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赤いワンピースに込められた想い

いつも青っぽい色の服ばかり着ていたハリカ(広瀬すず)に赤い花柄のワンピースと赤いカーディガンをプレゼントした亜乃音(田中裕子)。
「赤」を選んだ意味を考えずにはいられませんでした。

1話の回想シーンででてきた幼少期のハリカは赤いカーディガンを着ていて、今と違ってとっても明るく元気な子でした。

亜乃音は色んなことを諦めているハリカに「子供のころのように自由に生きていいのよ」という気持ちを籠めていたのかもしれないな、と思うのです。

恥ずかしそうに赤いワンピースをを着て登場するハリカは本当に可愛かったなあ。

そして、ワンピースに着替えたハリカをみる亜乃音もとっても可愛かった。
「私が選んだの」と嬉しそうにする姿に私まで幸せな気持ちになりました。

赤と青

先述した赤いワンピースのことを考えていた時いろいろ気付いたのですが、現在のハリカは青色ばかり身に付けています。
服も、スマホも青色。
でも、幼少期のハリカは赤い服を着ている。

赤から青へ変わった原因はきっと養護施設で受けた虐待や「人と違うことはハズレ」と教わった故の自己否定によるものだとおもうけど、彦星と会話をしていたチャットのアバターのハリカは赤い服を着ているんですよね。

「ハリカの自分自身への希望」みたいなものを感じて深読みしてしまいました。

「本来のハリカは赤色であって、色んな過去に縛られ青になってしまった」という意味が込められているのかもしれないな、と思うのです。

大事な人を守るための3つの嘘

ハリカ→彦星

思い出しただけで切ない…。
彦星を救うためにハリカは自分の気持ちを殺し、彦星から身を引きました。
泣いているのがバレないように嘘をつく姿は切な過ぎて私も号泣の嵐。

広瀬すず、圧倒的でした。

持本→青羽

持本(阿部サダヲ)はやっと青羽(小林聡美)の気持ちに気づき、持本も青羽に嘘をつきます。

邪魔なんで。
ボクは別にあなたの願い事叶えるつもりないんで。
迷惑なんで。

とぶつけるのでした。

亜乃音→警察

また、亜乃音もハリカを守る為に警察に

知らない子です。

と嘘をつきました。
ここでの広瀬すずの表情は圧巻でした。
頬をツーっとつたう涙が美しかった。

子供と大人の対比

ハリカの嘘を彦星は信じ2人の関係は終わってしまったわけですが、青羽は持本の嘘を嘘だと分かる。
この、子供と大人の違いにもかなりグッときました。
そして突き放された青羽が言った言葉が

あたし、看取るから

もうさすがの一言です。
色んなこと青羽さんは乗り越えてきましたからね。
こういうシーンでドラマ前半で登場人物を丁寧に描いた意図を感じられるし、感情移入もできる。
さすがですよ、坂元さん。

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ハリカが亜乃音にもらったもの

亜乃音さんは私に「お帰り」って言ってくれた
「ただいま」って言わせてくれた

ハリカが欲しかったお金は結局作ることはできなかったけど、ハリカはそれ以上のものを亜乃音からもらいました。

「おかえり」と「ただいま」。

しかラスト、それは当たり前ではなくなってしまった。
ハリカが家に着いた時、亜乃音は警察に連行される所で、「ただいま」も言えなければ「おかえり」も言ってもらえなかった。
仕舞には

知らない子です。

と言われてしまった。

「ひとりぼっちが当たり前じゃなくなるのが怖い」とおもっていたハリカが、居場所を見つけ人の暖かさを知ることができたのに、また一人になってしまった。
また「おかえり」と「ただいま」を言えるようにただただ願うばかりです。

薄いブルーのパジャマと彦星の弟がキーになるか?

ハリカが彦星に別れを告げ、病室の前で泣きながら倒れ込んだときに彦星の弟がきた!
「はやくお兄ちゃんに報告するんだ!!」と誰もが思ったはずです。(笑)

でももう一つ託された望みがありました。

青いブルーのパジャマ。

ハリカと彦星の会話の中で、いまどんな服を着ているか?という話の中でハリカは彦星の格好を「青いブルーのパジャマ?」と当てるのです。
彦星はちょっと不思議そうにしてましたが、そこに触れることはなかった。
ハリカがいつも外から彦星を見ていたから知っていた「彦星の薄いブルーのパジャマ」。

彦星が気づいてくれるか?!

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それぞれが大事な人を守るために嘘をつきましたが、序盤花房が言った

嘘はね、嘘で隠すしかないんですよ
嘘に終わりはないんですよ
嘘で守った嘘は結局、君たちの心を壊していく

というセリフが気になります。
嘘の連鎖を生まないことを願うばかりです。

 

ついに最終回。
終わってしまうのが本当に寂しい。

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