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2018-02-14

ドラマ「anone5話」感想 〜 生きることとはポイントカードを貯めること

友人から「5話凄い良かった!」
上司からは「5話が一番好き!」
なんてメッセージをもらい、ウンウンと頷いたのでありました!

多幸感に包まれる名シーンの数々。
そして他人だったはずの一人一人が家族になっていく、そんな第5話。
本日も思ったことただただ書こうと思います。

- - - 以下ネタバレ含みます。ご注意ください - - -

なにかしながら会話、するよね

冒頭、青羽(小林聡美)が亜乃音(田中裕子)に謝罪するシーンから始まったわけですが、もう最高でした。
洗濯物を畳みながら話を聞く亜乃音、それを手伝おうとする青羽、でも喋りつつける2人…。
こういう何かしながら会話をする演出大好きです。
そして食事しながら会話するシーンが沢山登場します。
これって生活のリアルであって、この自然さがもの凄く好きです。
セリフを言う為に食卓にご飯が並んでるのに手を付けないとか、カメラ位置にワザとらしく人が座らないとか、そういう不自然さがない。
ちゃんと自然であることに忠実。さすがです。

偽物の「家族」になりすましてから生まれたもの

まさかの「家族になりすます」っていう展開になったわけですが、ここのシーン面白すぎて何回もリピートしました(笑)
そんな展開だっただけに、ギャハハハ笑ってて、最初は気づかなかったんだけど、この「なりすまし家族」が「本当の家族のよう」になる、始まりを意味していたんだな、と。
そして4人は布団を並べて同じ屋根の下で眠りにつくのでした。
ここで、ハリカ(広瀬すず)が布団の中で亜乃音に向かってニコってするシーン凄くよかったな。
その後も4人は一緒に歯を磨き、食卓を囲み、お風呂に入って、眠る。
まるで本物の家族のように過ごす4人がとっても愛おしくて、幸福感で満たされました。
そして後半、ハリカが一夜明けて家に帰ってきた時、青羽と持本(阿部サダヲ)が「おかえり〜」っていう所、この時のハリカの表情がもう、素晴らしかった。
「おかえり」って言葉の温かさに触れたあの顔、嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちと動揺してるようにも見える、あのなんとも言えない顔、良かったな~。
 

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命令口調は時に「強い優しさ」になる

なかなか帰ってこないハリカの事を心配した亜乃音は何度も電話を掛けました。
そこでの電話の会話が、もう素晴らしくて、私の中で5話のハイライトになりました。
ここはもう、行く所じゃないからね。ここはもうハリカちゃんが帰るとこだからね。
今度からは行くじゃなくて帰るって言いなさい。
帰れない日は、帰れないって言いなさい。
亜乃音がハリカにいってセリフです。
途中で命令口調になったのも凄く良かった。優しさで溢れていた。
そしてその後、ハリカが「帰れない」って言い直す。
ため息がでるくらいの名シーンでした。

シャンプーから布団へ

4話の感想の最後に触れた「<他人同士が家族になった>ということを象徴するセリフ」やっぱり出てきました。
布団並べて寝てるでしょ
今回は布団か~。
「カルテット」と「問題のあるレストラン」は「頭(髪)から同じ匂いしてる」だったけど、「anone」は布団か~。
ここでもやっぱり「私達、家族だよ」って決定的なセリフ言わせないんですよね。
やっぱり好き、そういうところ。

日常報告が心情説明になっている

5話で明らかに変化したことって、ただ出来事を追っているわけじゃないんですよね。
基本的な軸はハリカと彦星にあって、亜乃音、持本、青羽の日常のほとんどはハリカが彦星にする4人での日常報告なんです。
そうすることによって、その時ハリカが何を思い、何を感じたのか説明される。
そのお蔭でなんてことのない日常シーンに深みが生まれる。
この心情説明って凄く難しいと私は思っていて、例を挙げると映画「海街diary」なんかは、日々の暮らしを淡々と描くことで成立している映画で、俳優の仕草や声を美しいと感じたり、季節の移り変わりを感じたりする映画で、その時登場人物が何を感じていたか説明することはそんなに重要ではない…
重要ではないというか、見る側が感じ取る作品だと思うんです。
でも本作は今後起こるであろう偽札のくだりや、彦星の行方、そして4人の関係性の変化、ストーリーの題材が何気に沢山詰まっているんですよね。
だから、ハリカの心の変化を長い時間かけて追うことができない。
要するに「海街diary」みたいに、見る側の想像力に完全にゆだねることが難しいと思うんです。
だから、この彦星に話しながら心情説明する脚本はさすがだな~と思います。まあ、私も深読みのし過ぎかもしれないけど。
 

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セミ柄のパジャマの再利用

コレに反応した人沢山いたとおもいます。わたしもその一人です。
持本が買ってきたセミ柄のパジャマ。(しかも実写の)
結局、パジャマとして使用せず、雑巾になったわけですが、その後もちらほら出てきてました。
亜乃音がお風呂上り頭に巻いてたり、鍋掴みになってたり…(笑)
なんかこういうの宝探しみたいで楽しい。
美術さんたちが楽しみながら小道具を作っている様子が目に浮かんでこっちまで楽しくなります。

家族とは時に血縁関係を超える

家族の定義について考えさせられた5話。
前述した通り、5話は「なりすましの家族」から「本物の家族のよう」になっていったわけですが、他にも家族のような絆が沢山描かれていました。彦星の本当の家族は彦星が急変したのにも関わらず、レストランへ食事にいってしまいました。
そんな中、そばにはいられないけど、外で彦星が自室に戻ってくるのをただただ待つハリカ。
そして彦星は自分の夢にハリカがでてきた話をする。
そして2人は「会いたい」といいます。
もうこの2人の間には本当の家族よりも深い所での繋がりが生まれています。
そして彦星を待つハリカを待っていた亜乃音。
ここにも一つ、絆が生まれていました。
そしてハリカと亜乃音の帰りを「おかえり」と待っていた持本と青羽。
ほら、ここにもあった。すごく暖かかったな~。血縁関係を超える家族の形に涙した5話でした。

もう偽札のはなし辞めませんか??

最後の最後、心がホカホカになったわたしの心は理市(瑛太)の登場によってグチャグチャにされました。
もういいじゃん、理市なんてほっといてみんなでみかん鍋食べようよ!
平和に暮らしてほしい!
偽札とかもういいよ!
…それが私の本音ですが、きっとまた新たな展開になっていくのでしょう。
6話楽しみですね。
そうそう、亜乃音が持本に言った「生きなくていいじゃない。暮らしましょうよ。」
このセリフ染みたな~。
生きるんじゃなくて暮らすか~。

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