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2018-02-07

ドラマ「anone4話」感想 〜 坂元裕二お得意の「共同生活」の始まり

今回は小林聡美がフューチャーされる回でした。

恐らく、この4話で脱落した人多かったんじゃないのかな〜なんて思ったりしました。
そんな中だるみ感が否めなかった4話ですが、色んな発見があったので書いていこうと思います。

- - - 以下ネタバレ含みます。ご注意ください - - -

1話づつ登場人物を掘り下げる最近の坂元脚本

1話づつ登場人物1人の回を作って、丁寧に描く手法は最近の坂元脚本おなじみです。
「問題のあるレストラン」「カルテット」がそうでした。

今作に至っては

1話:ハリカ(広瀬すず)
2話:亜乃音(田中裕子)
3話:舵(阿部サダオ)
4話:るい子(小林聡美)

という内容でした。
こういう描き方ってドラマだからできることだと思うし、登場人物を時間をかけて丁寧に描くことで感情移入もしやすくなるので、とても好きです。
ちょっと振り返ると「問題のあるレストラン」で高畑充希が演じた「川奈藍里」がホントに嫌な感じの子で「あ~この子ホントに嫌い!」っておもってたのに、彼女の回が1話丸々あって彼女の抱えているものとか、本心とか、そういう内の部分がみえることで、とってもチャーミングな子に見えるようになってしまうというね。
人を見た目で判断してはダメってことですね(笑)
人間関係と同じ。中身を知って大好きになることってあるある。

でもこういう脚本って、結構勇気がいることだなって思います。
1話丸々、とある人の回にするってことは、そのフューチャーされた人物が魅力的でなければ「つまらない」という感想になって、ドラマ自体が「つまらない」という感想になりかねない…

実際、「問題のあるレストラン」も「カルテット」も視聴率が平均10%とれてない…。
これが視聴者離れを起こした原因なのではないかと思っています。

今作で言うと、この3.4話は私でも少し退屈でした。
でも、ここは我慢すべきです!!!
これ、声を大にして言いたい!
これまでの坂元さんの脚本を考えると、後半登場人物が交差しあって、絶対面白くなるはず!

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幽霊を使った表現方法

蒔田彩珠が3話の最後に登場して「るい子の娘?」「息子の彼女?」なんて想像していたわけなんだけど、まさかの幽霊でした。
坂元作品に幽霊がでてくることなんてなかったし、私そういう非現実的な話が好きではないので、かなり戸惑いました…(笑)
内心「えーーーー」と、受け入れがたかったんだけど、見終わってみたら、ちゃんと腑に落ちている自分がいました。
るい子(小林聡美)の孤独を表現するために「産まれてこなかった娘」を登場させたのは、うまいな~と。

よく亡くなった人が幽霊で登場して…みたいな展開ってあると思うんです。
今放送中の朝ドラ「わろてんか」も亡くなった藤吉がてんの元にやってきて助言をする、なんて展開だったし、まぁありがちな展開だったりすると思うんだけど、今作は「産まれてこなかった娘」なわけで、存在すらしていなかった人物なんですよね。
これって、すごいな~と。
ありがちなようでありがちじゃない。
深いなぁ~。

このドラマのテーマは「家族」なのか?

この作品のテーマって、今も明確なものがないけど、「家族」なのかな?
母親に捨てられたハリカ(広瀬)、家族を作れなかった舵(阿部サダヲ)、家族に必要とされなかった るい子(小林聡美)、子供に捨てられた亜乃音(田中裕子)、2つの家族と二重生活を送っている理市(瑛太)。

複雑すぎで、軽く混乱する!

この5人が出会うことで、みんな幸せなれるといいなぁ。

坂元裕二が描く共同生活

最近の坂元作品は「共同生活」を描く作品が多いですね。
「問題のあるレストラン」も「カルテット」も他人同士で生活を共にして、本当の家族のようになるというサブテーマがあったな~と思っていて、今作「anone」もそう。
5話からは4人での生活が始まるようです。
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」は一緒には暮らしていないけど、一人の老人の家にみんなが集まり、自分の家のようにくつろぐシーンがあったり、後編では友人同士で共に生活していました。

最近の坂元さんの傾向だな~って思います。

<他人同士が家族になる>ということを象徴するセリフが「問題のあるレストラン」と「カルテット」にありました。

わたしたち同じシャンプー使ってるじゃないですか
家族じゃないけど
あそこはすずめちゃんの居場所だと思うんです
髪の毛から同じ匂いして・・・

(カルテット)

頭から同じにおいを出してることを家族って言うのよ

(問題のあるレストラン)

これ、今作でも登場するかも?って密かに期待しています。

 

次の5話について、広瀬すずが自らインスタで「絶対観てほしい!」と懇願してました。
どうやら、感動の凄い展開になるそうです。

たのしみ!

【anone ドラマレビュー記事】

ドラマ「anone1話 」感想 〜 坂元裕二過去作の色が散りばめられた名作の予感

ドラマ「anone2話」感想 〜 肉まんと唐揚げ、ノーベル賞とすきなものノート

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ドラマ「anone4話」感想 〜 坂元裕二お得意の「共同生活」の始まり

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