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2018-01-31

ドラマ「anone3話」感想 〜 是枝裕和がチラついた丁寧すぎる3話

今回は2話とは打って変わって主役の広瀬すずがあまり出演しない回でした。
そして登場人物の背景が分かる回。とても丁寧に描かれていました。
とくに今回は西海(川瀬陽太)に焦点を当てることで、登場人物像がより見えてきたと思います。

さて、今回も私の視点で感想や発見をガシガシ書いていこうと思います!

- - - 以下ネタバレ含みます。ご注意ください - - -

主役を登場させなくても成り立つ坂元脚本

映画にもドラマにも「主役」と呼ばれる俳優がいて、基本的に主役って誰よりも登場シーンが多いのが普通だと思うんだけど、坂元さんのドラマはそれを無視する時がたまにあります。
まさに今回の3話は主役の広瀬すずがあまり登場しない…。

「Mother」の8話でも、虐待していた母親(尾野真知子)の7年前の回想シーンがメインでした。
主役である松雪泰子よりも、尾野真知子の出演時間が長いという…
それって普通許されないと思うんですよ。
プロデューサーからよくOKでたなって…
でもそれも坂元さんだから許されるのかな、なんて思うんです。
不思議とそのお陰でストーリーに深みがでることもあるんです。凄い。

坂元裕二と是枝裕和の共通点

蒔田彩珠が後半ちらっと登場しましたね!
この子といえば映画監督の是枝裕和監督とリンクする人は多いのではないでしょうか?
是枝監督は私の好きな映画監督ベスト3に入る方で、彼の著書も大好きで読んでいます。
坂元さんと是枝さんはお互いをファンと公言し、トークショーを開催したりもしている間柄です。
お互いの作品を愛し、自分の作品の参考にしていることもあるとか…。

そんな是枝さんの最新映画「三度目の殺人」は広瀬すずと蒔田彩珠が出演しています。
広瀬すずは「海街diary」、蒔田彩珠は「ゴーイングマイホーム」にも出演していて、言わば是枝作品の代表する俳優さんです。
坂元さんは「ドラマはキャストで決まる」と言っていて「それでも、生きてゆく」では満島ひかりに直談判をしにいったという話しは有名です。
そんな坂元さんが是枝さんの作品を見て、広瀬すずと蒔田彩珠にオファーしたのかな?
って想像するだけで、ドキドキします。

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登場人物の生きてきた過程を大事にする脚本

坂元さんは脚本を書く時、登場人物の生い立ち、どんな人物なのかを詳しく設定するそうです。
人間は持って生まれたものよりも、過去の出来事や出会った人たちによって形成されると私は思っているので、登場人物の背景が見えると、その人のことをより詳しく理解する手段になるので、凄くすっきりするし、安心します。
(だからミステリアスな人って苦手です)
坂元さんはそんな背景を丁寧に描いてくれる、だから私は坂元さんが好きなんだろうなって思います。

特にインパクトがあったのが舵(阿部サダヲ)。
自分が種無しだと知り、「この世に生きた証を残したい」という理由でカレー屋をはじめます。
そういう背景をわざわざシーンとして盛り込んでくれる。
本当に贅沢。
一人一人大事にドラマの中で育ててるんだろうな。

またしても動物の登場

今までも動物はたびたび登場してきましたが、今回はフェレット!
1話の感想でも書きましたが、動物を象徴しているものが「迷子」であるならば、今回も「迷い動物」でした。
フェレットをきちんと飼い主の元に届けた西海(川瀬陽太)は本当は優しい人間だということも表していたと思います。
セリフの中で「本当は優しいんだよ」とか言わせないで、説明する感じがまたいいですね。

田中裕子と小林聡美の会話劇

誘拐され、身代金の交渉をするシーン、圧巻でした。
特に青羽(小林聡美)の話が全然入ってきていない亜乃音(田中裕子)。最高でした。
冒頭に登場した是枝さんが会話の中に「アレ」を多様するように、坂元さんの会話には「間」や「言いかけ」や「笑ってごまかす」様子が多様されます。
これ、大好きです。

最後の川の看板

溺れてる子どもの絵柄に「かじ」と書いてあり、隣には亀の落書きが一瞬映りました。
舵(阿部サダヲ)と西海(川瀬陽太)が子どものころ落書きしたのかな。

西海(川瀬陽太)は亀の飼育係というのはフェレットをみつけた時に明かされていて、その時は「優しい人」という表現だと思ったけど、ここでも生かされました。
きっと2人は本当に幼い頃から一緒だったんだろうな。
だとしたら「俺らなんでこんな45歳になっちゃったんだろう」のセリフが悲しすぎるよ、坂元さん。

 

3話は瑛太の存在も明るみになってきて、どんどん展開に混ざり込んでいくのかな。
彦星くんもほんの少ししか登場しなかったし…
4話では青羽(小林聡美)の背景も見えてきそうです。

楽しみにしてます!

【anone ドラマレビュー記事】

ドラマ「anone1話 」感想 〜 坂元裕二過去作の色が散りばめられた名作の予感

ドラマ「anone2話」感想 〜 肉まんと唐揚げ、ノーベル賞とすきなものノート

ドラマ「anone3話」感想 〜 是枝裕和がチラついた丁寧すぎる3話

ドラマ「anone4話」感想 〜 坂元裕二お得意の「共同生活」の始まり

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ドラマ「anone8話」感想 〜紙飛行機が電球にあたってしまった

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