toggle
2018-01-14

ドラマ「anone1話 」感想 〜 坂元裕二過去作の色が散りばめられた名作の予感

坂元裕二脚本のドラマ「anone」が放送されました。
以前の記事にも書きましたが私、坂元さんの10年来の大ファンです。

彼の作品を毎回楽しみにしているのですが、今回は「Mother」「Mother」のスタッフが再集結し日本テレビの水曜ドラマ枠ということで、名作になる予感しかありません!!

- - - 以下ネタバレ含みます。ご注意ください - - -

過去作からみる4つのストーリーのそれぞれの色

いまの所、パートが4つに分かれています。

①阿部サダヲと小林聡美パート
②広瀬すずパート
③田中裕子パート
④瑛太パート(1話は最後にちょっとだけ)

それらが今後、1つにまとまるのかな?
その4つのパートが今までの坂元作品の色がでていて、ワクワクゾクゾクしました。

①阿部サダヲと小林聡美パート

会話劇。坂元節炸裂でした。
大人の会話の掛け合い、セリフの名言の数々は「最高の離婚」「カルテット」同様素晴らしかったです。
「努力は裏切るけど諦めは裏切らない」序盤からのこの名言。「たしかにな〜」って納得してしまった。

②広瀬すずパート

こちらはネット難民という共通点もあって「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」を思い出しました。
若者の会話のやり取りは「問題のあるレストラン」に近いものもありました。
坂元さんが描く若者は極端に振り切ってる登場人物が多いですが、今回は前歯がない子がいました(笑)
あの前歯、何か意味を持っているのかしら?

③田中裕子パート

この人といったら「Mother」と「Woman」ですよね。
松雪泰子と満島ひかりがいつでてきてもおかしくない空気感でした。
坂元作品と言ったら「Woman」の田中裕子VS満島ひかりの演技対決。
この作品でも田中裕子が誰かと対決する姿が観てみたい!

「それでも、生きてゆく」の大竹しのぶVS風間俊介の演技対決も凄かった。息するの忘れるくらい凄かった。

④瑛太パート

坂元作品おなじみの瑛太。
今作の瑛太は「最高の離婚」の瑛太ではなく、「それでも、生きてゆく」の瑛太でした。
瑛太は闇の中にある優しさを表現するのがうまいな〜と思うので、そんな芝居に期待!

この過去作の色が入り混じった今作、これからどんな色になっていくのか楽しみです。

広瀬すずの影の魅力

主演の広瀬すずは「ちはやふる」や「チアダン」などで天真爛漫な役のイメージがありますが、彼女がもっている影の部分はとても魅力的です。
「海街ダイアリー」では笑顔の奥にある影の部分が見え隠れする芝居は素晴らしかった。
「怒り」「三度目の殺人」ではその影の部分が全開の役でめちゃくちゃ良かった。
そして今作も影の部分全開!
1点を見つめた時の目がいつも印象的で、全然光っていない目。
めちゃくちゃ美人なのに華を消せちゃう。
これからがどんな女優さんになるのか、とても楽しみ。

Sponsered Link

キャッチコピーは「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」

「Mother」は母性、幼児虐待。「Woman」はシングルマザーの貧困がテーマでしたが、今回はどんなテーマなんだろう??
その他にもネットカフェ難民や偽札などキーポイントになりそうなシーンが沢山出てきました。
キャッチコピーが「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」ということで、今後きっと沢山の「ニセモノ」がでてくるのかな。

キーポイント①「お金」

大金を巡って4つのストーリーが交差していくようです。
どうやら、その大金は「偽札」のようですね。
ここでもキャッチコピーであるニセモノに繋がります。
お金を取り合ったり、破いたり、トイレに流したり、燃やしたり…これらにも意味があるように感じます。

キーポイント②「動物」

動物が沢山登場しました。
ハリカ(広瀬)の回想シーンで登場する亀。
迷子になる犬。
ハリカが飼っている(面倒を見ている?)猫。
この動物たちが何を意味しているのかは分かりませんが、注目ポイントだとおもう。
今の所考えられるのは「迷子?」
「迷子の動物たちと一緒でハリカ(広瀬)も迷子なのよ。」っていう現れだろうか?

「カルテット」では毎回のようにだれかが氷とか雪の上で滑って転ぶ演出があって、しかも真紀(松たか子)だけは転ばなくって…
この意味は明らかになってないんだけど、こういう演出や登場させるモノに深い意味が隠されているから坂元作品は面白い!

Sponsered Link

坂元裕二といえば「一方通行の手紙」

坂元さんの作品には一方通行の手紙がキーになることが多いですが、今作はスマホゲームのチャットでした。
「それでも、生きてゆく」では読まれることのない手紙が登場したり、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」では1話で死んだお母さんからの手紙ではじまり、後半では「それでも生きてゆく」同様、届くことのない手紙が登場します。
坂元さんはセリフに状況や背景の説明を入れるようなことはしないので、こうして手紙などで登場人物の人生や心情を知る材料になります。
今作もチャットの内容で主人公のハリカ(広瀬)の過去や「ハズレ」というあだ名がついた経緯が理解できます。
坂元さん、相変わらずうまいな〜と思います。こういうの好き。

映像の作り方が紛れもなく「Mother」「Woman」

映画を観ている感覚になるほど、映像の作り込みが素晴らしい!
光のフレアは美しいし、明暗の使い方が綿密に練られているのが分かります。
「Mother」の誘拐して夜行列車に乗り込む時、映像の彩度を極端に落として、行動の闇を映像で作っていたように登場人物の心情を映像の色味でも表現できているのは素晴らしいです。

ロケ地はまさかplenty(バンド)のMV「風をめざして」と同じところ??

海沿いの風力発電所。
予告にもここの映像は映っていたんだけど、「この場所plentyのMVのロケ地を似てるな〜」くらいにしか思ってなかったんだけど、作中コンクリートの壁面に書いてある絵が移って「!!!」ってなった!
そしたら一緒に観てた旦那さんが「plentyの場所?」って言ってきて、また「!!!」ってなったのです!!
調べてみるとここの風力発電所「茨城じゃないか?」って言ってる人がいて。
ということは、たぶん同じ場所だ!!!
まさかそんなサプライズがあると思ってなかったからびっくりした〜。

↓もし興味があったら見てみてください。多分同じ場所です。

 plenty「風をめざして」MV

 

そんな感じの、第1話となりました。
どんな感じにストーリーが進むのか、現段階では想像できないのがまたいいですね。
坂元さん、期待しております!

【anone ドラマレビュー記事】

ドラマ「anone1話 」感想 〜 坂元裕二過去作の色が散りばめられた名作の予感

ドラマ「anone2話」感想 〜 肉まんと唐揚げ、ノーベル賞とすきなものノート

ドラマ「anone3話」感想 〜 是枝裕和がチラついた丁寧すぎる3話

ドラマ「anone4話」感想 〜 坂元裕二お得意の「共同生活」の始まり

ドラマ「anone5話」感想 〜 生きることとはポイントカードを貯めること

ドラマ「anone6話」感想 〜 マキシマムザホルモン主張強すぎるよ

ドラマ「anone7話」感想 〜 シャングリラが意味するものとは?

ドラマ「anone8話」感想 〜紙飛行機が電球にあたってしまった

ドラマ「anone9話」感想 〜大事な人を守るための悲しい嘘。

ドラマ「anone10話 最終回」感想 〜立場の逆転が美しかった最終回

Sponsered Link

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です